ストーリー
この物語、夢か現実か―
情熱をなくした男。記憶をなくした男。
脚本家の沢田冴之介(須賀貴匡)は仕事に行き詰まり、鬱積した日々を過ごしていた。冴之介はとある大衆演劇一座の後継者争いに巻き込まれた過去があった…
沢田(沢竜二)座長の後継者の座を狙っていた座長の息子・冴之介。弟子の三津葉銀次(松林慎司)は、冴之介に対して強い嫉妬心を抱き、冴之介もまた、座長に剣劇の腕を認められ一座で一目置かれている銀次を尊敬とともに妬ましく思 っていた。ある日、真正女澤正劇の稽古中、銀次の刃先が冴之介の片目を突いてしまう悲劇が起こる―。冴之介は役者を続けられなくなり、銀次は一座を追いやられてしまう。
2人の数奇であり遠回り、迷い込んだ長い"夢追い人の物語"が始まるのだった。